蓼科山365日 10-23-19 霜降

今日は暦の上では「霜降の候」、この頃になると霜が降り秋は一段と深くなり「霜の季節」。

しかし今年はまだ霜は降りていない。今年も温暖現象か?富士山や日本アルプスの一部では、すでに冠雪があり、山々の頂は白い衣で覆われ始めているのだろう。

庭では「リンドウ」が冷たい雨の中で最後を飾ろうとしています。空に、心に突き刺さるような、青みがかった薄青紫、なぜか「トリカブト」と同じ色です。

霜枯れの前に彼女等は咲き誇っている。
一茶も「霜がれのそれも鼻かけ地蔵哉」と歌っている。

 

「東京の秋」(尾崎喜八

 黄金と青との秋
 火の見櫓や坂道のむこうに
 日にかがやいた山壁のなつかしい秋
 この都会にも秩父の風が来て住む秋だ
 限りなく人間らしいもの、父らしいもの
 犯しがたく、また恩愛にみちたものが
 今日、私を呼んでいる、鼓舞している
 
 

 

森の人