蓼科山365日 10-10-19 坐す

今朝は冷え込み気温4度と一桁の雲一つない晴天です。
台風の影響で、明日から週末は崩れそう。

「坐る」という字は、「土」の上に「人が二人」すわると書く。その二人とは「自分と自分」であり、

土に坐って自分と自分と対話し、自分の内側を見つめることを意味する。

土の上、草の上、畳の上に黙って座っていると、波立っていた怒りも恨みも哀しみも鎮まって来て、自分自身の誤りを見つめるゆとりが出てくるという。


京都に隠れた秋の紅葉の名所として知られている「直指庵」がある。この嵯峨野の直指庵には私はまだ訪れたことがない。

 

が、年間十万人もの若者が訪れ、縁先の庭の緑を眺めながら坐る。坐って雨の音を聞き、色づいたモミジの葉を見ているうちに自分と自分との対話が生まれる。

 

本堂に置かれた「想い出草」ノートに思い出だけを書く。書く、という行為によってさらに自分との対話が深まる。

 


森の人